サイコロジスト101
-主催 関西福祉科学大学 教授 山田冨美雄-

プロフィール

1951年 5月8日大阪市北区芝田町(梅田)に生まれる。
1980年 関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学
1992年 関西学院大学より文学博士
1985年 関西鍼灸短期大学講師
1992年 同助教授
1994年 大阪府立看護大学助教授
2008年 同大学院看護学研究科博士前期課程助教授
2001年 同大学院看護学研究科博士課程教授
2003年 大阪人間科学大学人間科学部教授
2005年 同大学人間科学部健康心理学科長
2009年 同大学院人間科学研究科長・健康支援センター長
2015年 関西福祉科学大学健康福祉学部教授・心理科学部開設準備委員長
2016年 同心理科学部教授、学部長
2019年

2022年

同大学院社会福祉学研究科心理臨床学専攻教授(兼任)

関西福祉科学大学名誉教授

職業:健康心理学者・生理心理学者

専門は人を健康にする健康心理学と、心と体の関係を究明する生理心理学。

基礎的研究から、応用、実践まで幅広くこなそうとしています。

 

基礎

まばたき(瞬目)や脳波(Fmθ)・唾液中生化学物質(s-IgAやコルチゾール、コチニンなど)を使って、感情やストレスの状態を数量的に把握する仕事をしてきました。

最近では活動量や体温の連続測定からヒトの睡眠ー覚醒リズムの解析をする研究に時間を割いています。

応用

生理心理学の技法を用いて、心地よい使い勝手のよいモノかどうかを評価します。快適性評価、感性評価ともヒトはいいます。

私の場合は、少し感動すること「プチ・感動」に関心があります。脳波やまばたきなどの生理反応を用いて「プチ・感動」成立のメカニズムを明らかにし、モノ作りの支援をしたいとおもっています。

実践

ストレスマネジメント教育介入によって、人々の心身の健康づくりに貢献する仕事をしています。

対象は子どもから高齢者までと幅広く、かつ健常者から、リスク保有者、加療中の患者さんまでに対応できる心理教育介入プログラムを作ることが使命です。実践に使い、評価してまた作り直すというPDCAの輪の渦中にいます。

最近のお仕事

ポジティブ心理学の立場から、レジリエンスやPTG(外傷後成長)の成立過程の研究にも力を入れています。

災害や事故、病気、別離などの逆境を経て成長し発展する個人・社会作りをサポートします。

糖尿病患者さんの重症化を予防するための心理教育プログラム作りもしています。

企業で働く人々が、より健康で、より楽しく幸せを感じる働けるよう、メンタルヘルスの研修を行っています。

 

好きな本:

筒井康隆の作品群はおそらく全て読んでいます。中でも心裡学/社怪学、家族八景、七瀬ふたたび、パプリカなどは大学時代にはまりました。

落語が好きなので、桂米朝著作集とDVD、CD集。桂枝雀や古今亭志ん生、志ん朝も大好きな落語家でした。

小説では森村誠一や西村京太郎も読みました。

好きな言葉:

「愛とモラール」。愛なきモラールは野獣、モラールなき愛は飾り物。